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英語の広報研究学術誌一覧
広報の研究は主に英語で行われており、日本で広報の研究をする際に参考にすべき論文は多数存在します。
一方、英語の広報研究論文は毎年多数公開されており、理論の体系化も着実に進んでいることから、最新の研究動向を把握することは困難になってきています。
加えて、広報や広報の専門領域に特化した英語の学術誌は複数、広報関連の研究が掲載されるその他の学術誌は多数存在し、2010年代以降に創刊された新しい学術誌もあります。
そこで、日本広報学会国際化タスクフォースは英語の広報研究論文の動向把握や収集を支援する資料として、以下で広報の研究領域全体を扱う総合ジャーナルの一覧を紹介します。
この一覧には広報の特定の領域に特化した学術誌や広報を含むより広範なコミュニケーション領域を扱う雑誌は含めていません。また、一覧は2023年5月時点のものです。今後、新しい学術誌が創刊された際には追記する予定です。
名称 |
発行元 |
発行元所在地 |
創刊 |
備考 |
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Asia Pacific Public Relations Journal (APPRJ) | ー | ー | 1999 |
アジア太平洋地域の広報研究者による理論研究、実務研究、ケーススタディ、ブックレビューを中心に掲載。2023年4月現在公式サイトなし。豪PR協会のサイトで閲覧可能。
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Case Studies in Strategic Communication (CSSC) | University of Southern California’s Annenberg School for Communication & Journalism | アメリカ | 2012 |
ストラテジック・コミュニケーションのケーススタディーに特化した学術誌。教育者、研究者、実務家のための多様なケース資料を提供。2019年以降発行停止中。
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Corporate Communications: An International Journal (CCIJ) | ー | ー | 1996 |
主にコーポレートPR、パブリック・アフェアーズ、コーポレート・コミュニケーションに関する基礎研究・応用研究を掲載。
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International Journal of Strategic Communication (IJSC) | ー | ー | 2007 |
包括的な知識体系としてのストラテジック・コミュニケーション(SC)の哲学的、理論的、応用的な研究を掲載。同誌のSCの定義は「存在の存続と持続的な成功のために重要なあらゆるコミュニケーション」。
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Journal of Communication Management (JCM) | ー | ー | 1996 |
ストラテジック・コミュニケーション、PR、組織コミュニケーション、コーポレート・コミュニケーションに関連する理論的、実証的研究を掲載。
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Journal of Public Relations Education (JPRE) | AEJMC Public Relations Division | アメリカ | 2015 |
広報教育に関する研究論文、教授法、書評を掲載。
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Journal of Public Relations Research (JPRR) | AEJMC Public Relations Division | アメリカ | 1989 |
広報の理論や実践、哲学、倫理に関する論文を掲載。AEJMCのPR部門が中心となりICA、NCA、PRSA、IABCと協力して発行。
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PRism | Massey University | ニュージーランド | 2003 |
ニュージーランドの研究者が中心となって発行。全論文無料公開。
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Public Relations Inquiry (PRI) | SAGE Publications | ー | 2012 |
社会的、文化的、政治的文脈におけるPRの新しい考え方を促すことを目的として、概念的、再帰的、批判的論文も多数掲載。
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Public Relations Journal (PRJ) | Public Relations Society of America, Institute for Public Relations | アメリカ | 2014 |
米PR協会とPR研究所が発行。専門職にとって重要な問題に焦点をあてた研究論文、解説、リサーチ・イン・ブリーフ、ケーススタディなどを掲載。全論文無料公開。
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Public Relations Review (PRR) | Elsevier | ー | 1975 |
広報研究に特化した最初の学術誌。実証研究を多く掲載。
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