学会の活動

研究会報告

概要Outline

「企業で「対話トリセツ」実証実験の開始へ」イメージ画像

企業で「対話トリセツ」実証実験の開始へ

人的資本経営を効果的に推進していくための重要な方法の1つが「対話」であると
経産省「人材版伊藤レポート」が提案されたのは2020年9月でした。
それから4年半。今日、多くの企業が人的資本に関わる情報の開示を進めています。

ただ根本的に大事なことは、
より健康的で生産性の高い働き方が各職場で実現されつつあるでしょうか?
従業員やスタッフが自律的にキャリアを形成しつつあるでしょうか?
経営革新に向け、インターナル・コミュニケーション(IC)を
より効果的な活用したいと願う私たちは2023年4月、本研究会を立ち上げ、
2年ほどの調査/研究活動を経て、
2025年2月から対話活動を軸とした実証実験の準備に入りました。

これまで私自身でも、戦略広報やCI計画、CSRや環境経営などにも取り組んできましたが、
やはり最後の決め手は個人ひとり一人の自覚(腹落ち)に待つしかないことも多い。
時間はかかるが自覚を促進するのが対話(ダイアログ)てだと思います。
だから人材版伊藤レポートでも、
推奨する行動として30もの「対話」が上げられているのでしょう。

私たちは研究会の中で文献やノウハウを探しました。
対話の理念や思いの数々はありましたが、
具体的なやり方はなかなかお目にかかりませんでした。

そこで私たちは「対話」の「取扱説明書」=「対話トリセツ」を
まず我々研究会メンバーで創ろうと考え、
協力企業の方への現場調査やトリセツ冊子内容の検討に入り、
年度内を目指して成果を公表できるようにしたいと思います。  

(研究会主査・清水正道)