学会の活動

研究会報告

概要Outline

「人的資本経営推進に「対話トリセツ」制作へ」イメージ画像

人的資本経営推進に「対話トリセツ」制作へ

私たち研究会は、政府・経産省などが推進する人的資本経営(HCM)への取組に関して、
施策側と実践側両方の最新動向を捉える活動を皮切りとして、
実務にも役立つ成果物をつくることを研究目的に設定しました。

それは「人材版伊藤レポート」に謳われている"企業文化の確立"のためには、
従来の日本的経営のもとでの人事管理から脱しつつ、
新たな時代にふさわしい新人事管理システムを労使双方で
生み出していくことが求められると考えられるからです。

その時、必ず求められるのが「目的を持った対話」。
しかし伊藤レポートにはIR系のコミュニケーション・スタイルが紹介されていますが、
経営側と従業員・関係者との対話に関しては、ほとんど紹介されていません。

私たちの研究会では、近い将来必要になるであろう
従業員・関係者との企業変革を踏まえた新しい働き方のための
「対話の具体的な進め方」(対話トリセツ)を当面の目的に置くことにしました。

むろん私たちだけの独善的な冊子を作るのではなく、
「伊藤レポート」はもちろん先行企業の優れた取組なども参考に試作版をまとめ、
皆様にもご意見をいただいていくことを予定しています。
目標期日を来年1~2月と置き、すでに数回の検討会議を開催しました。

また上記会議に平行して、12月12日(木)に対話関係のオンラインヒアリングを行うほか、
日本経済新聞や民間の有力団体が開催するセミナーなどにも参加し、
トリセツ編集に向けた方針・記述事項などの整理も行う予定です。

(HCMIC交流会/研究会主査・清水正道)