学会の活動

研究会報告

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情報流通構造の事例研究会定例活動報告

情報流通構造の事例研究会では、メディアや情報の流通に関する最新の事例を研究し、
その影響と対策を考察しています。
毎月の定例活動では、参加者が各自の専門分野から事例を発表し、
それを基にディスカッションを行います。

例えば、最近の活動では、小林製薬の健康被害に関する情報流通の遅れと
その影響を取り上げました。
迅速な情報開示の重要性や、誤情報拡散の防止策について活発な議論が行われました。
これにより、企業や自治体が危機管理において取るべき具体的なアクションプランが共有され、
参加者はそれぞれの業務に応用するための知見を深めています。

スープストックトーキョーの事業は、「世の中の体温をあげる」という企業理念に基づき、
美味しいスープを通じて身体だけでなく心も温めることを目指しています。
具体的には、グルテンフリーやベジタリアン対応のスープの販売、
咀嚼が困難な方への配慮食の提供、コロナ禍での医療従事者への食事の無償提供など、
多様なニーズに応じた食のバリアフリーを推進しています。

最近の取り組みとして、全店舗での離乳食の無償提供を開始しました。
この取り組みは、特定の顧客層を優遇するものではなく、
誰もが心地よく過ごせる場所を提供するための一環であるとしています。

この離乳食提供に対する反響を受けて発表された声明文では、以下の点が強調されました:

企業理念の再確認:スープストックトーキョーの理念である
「世の中の体温をあげる」を再確認し、
その実現のために様々な取り組みを行っていることを伝えました。

具体的な取り組みの紹介:グルテンフリーやベジタリアン対応スープ、
医療従事者への食事提供など、過去の具体的な取り組みを紹介し、
今回の離乳食提供もその一環であることを説明しました。

多様性の尊重:特定の顧客層を優遇するのではなく、全ての顧客を大切にし、
多様なライフスタイルを尊重する姿勢を強調しました。

誠実な姿勢:顧客からの意見を真摯に受け止め、企業としての姿勢を明確に示すことで、
信頼関係の構築に努めました。

これらのポイントを踏まえた声明文により、スープストックトーキョーは謝罪ではなく、
自社の価値観と取り組みを誠実に伝えることで、批判を沈静化し、
企業ブランドの信頼を守ることに成功しました。

登録しているメンバーは約20名ほどで毎月参加するのは7~8名の学会会員です。
テーマによって興味あるメンバーが参集しています。
情報流通構造の事例と看板があるのは、
デジタル情報流通でニュースやSNSでの伝達経路が不明瞭だったので、
一年ほどかけて記事の転載や報道の拡散、アルゴリズムの影響など
様々な事例で議論を重ねておりました。
メンバーにはPR会社や研究者、大学の客員教授などキャリアも立場もそれぞれで
議論を展開していました。
毎回事例をもとに60分間で発表と議論を繰り返しています。

「メディア研究」「企業不祥事」「記者の心理と取材行動」「危機管理報道対応」
「海外事例」「未来のパブリックリレーションズ」
今では情報流通構造の事例研究会とは名ばかりで自由なテーマで集まります。

7月は29日月曜日18時よりオンラインで開催します。