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NKP「新たな広報概念の定義」プロジェクトの進捗報告

「新たな広報概念の定義」プロジェクトは、中盤の重要なフェーズに入ってきています。
研究チームにおいては、会員アンケートのクロス分析等のブレークダウン、
国内外の広報概念の定義の系譜についての調査などを精力的に進めています。

日本国内だけに限らず、欧米諸国においても、
「広報」という言葉やその周辺にある関連用語の概念の定義で
揺れ動いてきていることを確認しながら、
現代のあるべき概念の定義について議論をしております。

6月1日には、議論チームメンバーを合わせた3回目の全体会議を開催し、
研究チームの経過報告を受けた上で、その内容についてのコメントや
今後のまとめ方について活発な議論がなされました。

「定義は狭義と広義で分けた方がいい」
「関連する類似用語との関係性を範囲を明示して整理しながら
『広報』を中核にして全体像をマップ化して定義するのがよい」
「『広報』を中心に整理しつつ関連用語については解説の中で触れておくのがよい」等々、
まとめ方についても多くの意見が交わされました。

プロジェクトメンバーは、現時点における「新たな広報概念」を定義することは、
広報の領域に対する理解度の向上、広報にかかわる人達に対する評価の向上、
さらには広報に関係する人たちの間における認識の共有に通じるものであろうとの
共通の目的意識をもって、このプロジェクトを進めてまいります。

今後は、年次総会での中間報告、研究チームでの「定義案」の作成、
議論チームを交えた実務目線からの精査などの検討プロセスを経て、
秋の全国大会での報告を目指していきます。

会員の皆様へのアンケート調査も予定しておりますので、
引き続きのご支援とご期待をよろしくお願いいたします。

(柴山慎一 / 同プロジェクトマネージャー、理事長)