日本広報学会について

会長挨拶

日本広報学会は1995年の設立以来四半世紀を超えて、企業や行政体の広報・コミュニケーションについて、研究を深めてまいりました。

研究者・教育者にとどまらず、広報や経営の実務者との交流・共創を通じ、広報学の確立と実践への有用性を追究し続けていることは当学会の大きな特徴です。

近年、経営や広報を巡る環境も著しい変化を遂げています。世界に広がったパンデミックは仕事や暮らしのあり方を変え、リモートの一般化や5Gへの移行など通信領域の変化は、コミュニケーションに「新しい日常」をもたらそうとしています。

私の属する日本生命保険相互会社も、創業以来、共存共栄・相互扶助の精神を掲げ、いかなる状況であってもお客様への保障責任を果たすべく企業活動を継続してまいりました。昨今は、お客様とともに安心・安全で持続可能な社会の実現やSDGsの達成に貢献するべくサステナビリティ経営を推進しており、適時適切かつ積極的な情報開示が求められる今日において、広報は重要な機能に他なりません。

また、5万人を数える営業職員や、多くのグループ企業との総合力向上を果たそうとするインターナル広報も一層の充実が求められているところです。

日本広報学会はその時々の社会的変化を見逃さず、また広報・コミュニケーションの本質を見つめつつ研究を推し進めていると伺っておりますが、経営の立場から広報に携わるものとして、その成果に大いに期待し、広報学の発展と学会の一層の充実に貢献したいものと考えています。

筒井 義信
日本広報学会 会長
日本生命保険相互会社
代表取締役会長